自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

仕事への考え方を変える

心理学者のミハイ・チクセントミハイとジュディス・ルフェーブルは

「仕事と遊びの最適体験」と題する論文で、人は仕事より遊びを好むとしています。

この結論はそれほど驚くようなものではありませんが、別の事実もわかりました。

 

それは私たちは遊びのほうを好んでいるにもかかわらず、「フロー」の状態を

体験するのは、仕事でのほうが多いという事実です。

 

「フロー」とは「ゾーン」に入った状態、

つまりその行為に完全に没頭し、最高の結果を出し(ピーク・パフォーマンス)、

それを心から楽しんでいる状態(ピーク・エクスペリエンス)のことです。

 

遊びを好きだとする一方で、仕事をしているときのほうがピーク・エクスペリエンス

を体験できるという矛盾は、奇妙であると同時にたいへん示唆的です。

 

「仕事はつらい努力が必要なもので、遊びは楽しいもの」といった偏見があまりに

定着しているため、人は実際に体験していることを正しく認識することが

できなくなっています。

 

たとえ仕事で楽しい体験をしても、思いこみでつらい体験として自動的に認識して

しまっているのです。

 

そうなると、幸せになれる可能性はとても制限されてしまいます。

幸せになるためには、ただ楽しさを感じるだけでなく楽しさを感じていると

気づく必要があるからです。

 

ここで考えてみましょう。

自分が学校や仕事でしていることを、恩恵だと感じることはできますか。

その中で楽しいことは何ですか。

楽しんでいますか。

仕事を心から楽しんでいる人を知っていますか。

 

 

幸福で成功している人は、ずっと学び続けています。

つねに疑問をもち、まわりの世界に対する好奇心をもちつづけているのです。

自分のための勉強は、人生のどの時点にいようと、つまり15歳であっても

115歳であっても、学生であろうと同じ職場に25年勤務していようと

はじめることができます。

 

勉強の内容は、次の2つの分野で構成してみてください。

自己啓発」と「仕事に関連する知識習得」です。

それぞれの分野において、現在および将来的に役立つことを学ぶようにしましょう。

そして毎日決まった時間を勉強にあてるようにしてください。

 

たとえば自己啓発のためには、心理学者ナサニエル・ブランデンの著書など、

自尊心や自信を高める本を毎日少しずつ読むのもいいでしょう。

 

仕事関係の知識を深めるためには、師として信頼できる人物を見つけ、食事を

一緒にして、相談をしたりアドバイスを受けたりしましょう。

新しい情報が得られるセミナーなどに参加してみるのもいいでしょう。

 

自己啓発と仕事の勉強の相関関係を考えてみましょう。

どちらの関心も満足させられることや、知識の分野が重なるところはありますか。

「仕事」と「遊び」の両方の関心を満たし、あなたが楽しめるようなことを

見つけることはできますか。