自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

バランスをとる

ハーバード大学ポジティブ心理学教授であるタル・ベン・シャハーは言っています。

 

20代のころ、彼は情熱的な完璧主義者で、すべてをほしがり、そしてある程度は

すべてを手にしていると思っていた。

長時間働き、人付き合いもほどほどにするといった生活(ワークライフアンバランス)

に満足していた。

 

その後、結婚して子どもができると彼を取り巻く世界は一変した。

優先するものが変わるにつれ、したいことをする時間がとれなくなってきた。

彼は職場でも家庭でもイライラを感じることが多くなった。

 

やりたいことがありすぎて、どんなに一生懸命に働いても、どんなに家族と

一緒に時間を過ごしても、十分ではないと感じてしまうようになった。

 

状況をよく分析してみると、彼には充実させたいと思う5つの重要な分野があった。

 

いい親であること、いい夫であること、仕事を充実させうること、いい友人であること、そして健康であることの5つだった。

 

この5つは、人生における大事なことすべてをカバーしているわけではないが

彼がが大きな意義を感じている分野だった。

そしてこの分野には時間をしっかりと使いたちと思っていた。

 

自分の人生に対して、彼は新しい方針を立てることにした。

 

しらいことをすべてしようとするのではなく、大切な5つの分野の中で、どの程度の

活動が「ちょうどいい」のかを考えてみた。

 

完璧な世界では、彼は1日に12時間働くが、現実的には9時から5時まで働くのが妥当

だった。

たとえそれでいくつかの仕事を断ることになっても仕方のないことである。

完璧な世界では1週間に6日、1回1時間半のヨガをやり、同じぐらいの時間をジムで

過ごすだろうが、現実には1時間のヨガを週2回、30分間のジョギングを週3回する

ぐらいがちょうどよかった。

 

同じように、週1回妻と外出し、友人との会食も週1回、残りの夜は家で妻と子ども

たちと一緒に過ごすというのは、完璧主義者の理想からすると物足りないが、

これが現実的だった。

 

 

これこそが最善主義的解決法だと彼は気づきました。

これが人生のさまざまな要求や製薬に対応し、彼ができる精いっぱいのことだった

のです。

 

この「ちょうどいい」やり方を採用することで、彼は大きな解放感を覚えたそうです。

期待していることを現実的なものにすることによって、新しい意味での満足感が

イライラにとって代わりました。

そして意外なことに、彼はそれまでよりさらにエネルギッシュになり、

物事に集中できるようになったのです。

 

人生の中であなたにとって重要な分野をリストアップしてください。

職業、家族、恋愛、友人、健康、旅行、趣味、芸術などといった分類が

あげられるでしょう。

 

最初にそれぞれの分野ごとに、理想的には何がしたいか、またそれにどれくらい

時間をとりたいかを書きだします。

 

それからそれぞれについて何をあきらめられるか、何が絶対に必要かを決めます。

そして絶対に必要なものを「ちょうどいいリスト」に書きだします。

 

たとえば、「仕事」の分野では1週間に80時間働くことが理想的かもしれませんが

成約や希望を考えると、それは言辞的ではないでしょう。

あなたにとって「ちょうどいい」労働時間は週に50時間かもしれません。

 

友人には仕事の後、いつも会うことが理想的かもしれませんが、

「ちょうどいい」のは週2回かもしれません。

 

館得来なせかいでは、ゴルフをするのは1か月に15回かもしれませんが、

「ちょうどいい」のは月に3回ぐらいでしょう。

 

書き入れたことを生活に取り入れた後も、ときどきリストを見直してください。

あまりにも多いことをしようとしてはいませんか。

それとも少なすぎませんか。

何か変化はありましたか。

ある分野で妥協したことで、幸福感が減ってはいませんか。

そうであれば、他の分野の活動を少し減らし、その分野の活動をもう少し

増やすことは可能でしょうか。

 

最適なバランスを見つけるのは簡単ではありません。

私たち自身やまわりの状況の変化につれて、自分にとっての必要性や欲求も

変わります。

外的な制約と同様、自分にとっての必要性や内からの願望も大切にしましょう。