自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

完璧主義を手放す

完璧主義と最善主義(現実の制約の中で最善を尽くそうという考え方)について

ここで考えてみましょう。

 

完璧主義と最善主義のいちばんの違いは、前者が現実を拒絶する考え方であるのに

対して、後者は現実を受け入れる考え方だということです。

 

完璧主義者は、どんなことでも、ゴールまでの道のりはまっすぐで何の障害もない

ものだと思いこんでいます。

そのため、そうでないとき、たとえば仕事に失敗するなど物事が思い通りに

いかないとき、イライラして上手く対処することができません。

 

それに対して、最善主義者は、失敗は人生の自然な一部分である、成功につながる

欠かせない要素だと理解しています。

望みの職につけなかったり、パートナーとケンカをしたりすることも、満ち足りた

人生の一部だととらえています。

 

完璧主義者は現実を否定して、それを空想の世界で置き換えます。

失敗というものがなく、痛みもない世界。

しかし現実には失敗の可能性はつねにあるため、失敗を否定していると、つねに不安に

さいなまれることになります。

 

不快な感情を否定することは、かえってその感情を増幅することになり、もっとつらさ

を感じることになるのです。

現実世界の否定は、非合理的で非現実的な成功の基準を設けることにつながります。

 

完璧主義者はその基準を達成できずに、いつも欲求不満であったり、何かにつけ

十分でないと思ってしまうような不全感に悩まされています。

 

それにたいして最善主義者は、現実を受け入れることにより、豊かで満たされた人生

を送ることができます。

失敗を楽しむまではできないにしても、自然なこととして受け入れ、心配をあまり

せずに活動を楽しむことができるのです。

 

生きている限りつらい感情はあって当然と思っているので、抑え込んでネガティブな

感情を増幅させることもありません。

つらい感情を味わい、そこから学び、そして動きだします。

 

また、現実世界の限界と制約を知っているので、達成できる目標を設定します。

それによって成功を手に入れ、味わい、楽しむことができるのです。

 

ここで考えてみましょう。

生活の中で、あなたが最善主義者になりやすい文やはありますか?

完璧主義者になってしまいがちな分野はありますか?

 

 

以下の対比表をみて、自分の生活の中で、「完璧主義」と「最善主義」のどちらかの

考え方にしたがって行動した経験について、それぞれ書きだしてみてください。

 

自分のやり方を変えることはできるでしょうか?

もし完璧主義者のような態度をとっていたときがあるなら、そのとき最善主義者の

ように考えていたとしたら、どういった行動がとれたでしょうか?

 

完璧主義者

・失敗を拒否する

・つらい感情を否定する

・成功を拒否する

・現実を拒否する

 

最善主義者

・失敗を受け入れる

・つらい感情を受け入れる

・成功を受け入れる

・現実を受け入れる