自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

パートナーシップを築く

カップルは、つきあい始めの時期や、ハネムーン、新婚時代など、関係が

はじまったことには争いごとはあまりありません。

しかしつきあいが長くなればなるほど、ふたりの間に軋轢が生まれます。

 

たいていの人は、軋轢があるのはふたりの県警そのものに問題があるからだと

解釈します。

いざこざのない完全な調和、それこそが私たちみなが懸命に追い求めなければ

ならないあたりまえの姿だと思いこんでいます。

 

しかし実際には、いざこざは避けらないものであるだけでなく、長期にわたる

両行な関係にとって非常に重要なものです。

 

それはワクチンのようなものといえます。

私たちは極限まで弱めた病原菌を身体の中に入れ、悪性の症状に対処する抗体を

つくりあげることによって、病気に対する免疫をつくります。

 

同じように、小さな争いはふたりの関係を維持する能力を高め、やがて関係が

行き詰ったときにもなんとか対処できるような免疫力をつけてくれるものなのです。

 

長年にわたり、成功したカップルと失敗したカップルの関係について調査研究を

してきた心理学者ジョン・ゴットマンは、長期にわたって良好な関係にあるカップルは

ポジティブな関わりとネガティブな関わりの比が5対1であると指摘しています。

 

怒りや批判や敵意を表すといった行為が1の割合だとしたら、お互いに親切にする、

共感を表す、愛を交わす、感心や愛情を示すといった行為が5の割合だというのです。

 

この研究の重要なポイントは2つです。

1つは、ネガティブな関わりも重要だということ、

2つめは、ポジティブなことは、ネガティブなことより多くなくてはならない

ということです。

 

カップルの関係に衝突がないとしたら、それはふたりがお互いに重要な問題や

相違に向き合ていないということです。

誰もが人として、またはカップルとして完璧ではありません。

衝突がないということは、挑戦を避けているということです。

そこから学ぼうとせず、お互いに対峙しないようにしているだけなのです。

 

このように衝突は必要なものですが、それと同時に冷たさや怒りが、思いやりや

愛情より多くなってしまうと、その関係は明らかに不健康なものとなってしまいます。

 

ここで考えてみましょう。

あなたはパートナーに対して、批難の言葉より、ほめ言葉をたくさん伝えていますか。

パートナーに対してもっと前向きのメッセージを送り、一緒にいることを楽しめる

ような行動をとれば、どんないいことがあると思いますか。

 

 

ゴットマンはカップルに対して、

「互いに相手から尊敬されようとか受け入れてもらおうとするより、ふたりの関係のいいところを強めるべきだ」

とアドバイスしています。

いいところを強めるというのは、大きな変化を必要とするものではありません。

 

アッカーマン家族療法研究所のピーター・フランケル

「60秒でできるちょっとした幸せのプレゼント」を提案しています。

 

カップルの関係を長続きさせるためには、特別な行事や高価なプレゼントに

頼るのではなく、お互いに毎日最低3つの「ちょっとした幸せのプレゼント」を

すればいいというのです。

 

クスっと笑えるような思いやりのあるLINEメッセージや「ありがとう」の一言。

それらは愛情を育むのに役立ちます。

心のこもったほめ言葉ももちろん大切です。

 

ぜひこの「ちょっとした幸せのプレゼント」のリストをつくってみてください。

そしてこれからの1週間、毎日、そのうちの少なくとも3つをパートナーに

届けるようにしましょう。

毎日違ったものでも同じものでもかまいませんが、まずは1週間分を書きだして

みてください。