自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

人脈づくりのコツ1

人脈は仕事を始め、普段の暮らしを支えてくれるものです。

そういう意味では属するコミュニティごとに人脈を作る必要があります。

とはいえ、人脈作りが得意なら問題ありませんが、そうでない人もいるでしょう。

今回はそんな人脈づくりのコツを4つ紹介します。

 

 1.こちらから先に好意を寄せる

 2.一字一句を素直にまねる

 3.候補は複数出す

 4.初対面に全力を注ぐ

 

1.こちらから先に好意を寄せる

二人一組でニセの実験に参加します。

一人は被験者、もう一人は仕掛け人です。

実験前にお互いの印相をこっそり報告してもらいます。

 

パターンAの被験者には

実験の休憩中、仕掛け人がコーラを2本買ってきて、1本を

「君の分、買ってきたよ」と言って手渡す。

 

パターンBの被験者には

実験の休憩中、仕掛け人はなにも親切なことをしない。

 

実験が終わった後、仕掛け人は被験者に以下のお願いをします。

個人的に新車が当たるくじを売っています。

1枚300円なんだけどできるだけたくさん買ってもらえませんか?

 

【結果】

パターンAの被験者はパターンBの被験者に比べて2倍の枚数のくじを買った。

しかも、実験前の相手に対する好感度と購入枚数の間には相関関係はなかった。

 

つまり、好き嫌いとは関係なく、

人は何かをしてもらうとその分返したい欲求が湧くものなのです。

これを心理学では「返報性の原理」と呼びます。

こちらから先に「なにかをあげる」という好意を示すことが

仕事においても暮らしにおいても人間関係を築く基本です。

 

2.一字一句を素直にまねる

アメリカのレストランでの実験です。

被験者はレストランの客で仕掛け人はウエイトレスたちです。

 

Aチームの仕掛け人は

被験者である客から注文を受けたら一語一句そっくりそのまま忠実に復唱する。

 

Bチームの仕掛け人は

注文を受けたら、少しだけ言い回しを変えて復唱する。

 

【結果】

Aチームのウエイトレスは、Bチームのウエイトレスよりも

70%多くチップをもらうことができた

 

つまり

相手の行動や癖をそっくり真似ると相手は自分に好意を持ちやすい。

(但し、真似がばれると反感を買う)

 

人間は進化の過程で対人関係について高度な理解が必要になりました。

そこで信用できる人物を見極めるために

「自分に同調している人」を探す能力を身に付けました。

 

人と信頼関係を築いていく上でお互いに同調し合うことはとても大切です。

同調を邪魔するのはプライドです。

信頼関係を築く時はちょっと横に置いておいて、上手く同調するのも手です。

3.候補は複数出す

被験者であるデザイナーに広告制作を依頼し

仕掛け人である依頼主と仕事を進めてもらいます。

 

Aチームのデザイナーには

1回に1つの広告案を提案し、その都度依頼主から意見をもらうよう指示した。

そのやり取りを6回繰り返す。

 

Bチームのデザイナーには

1回に3つの広告案を提案し、依頼主から意見をもらって、2回繰り返す。

 

【結果】

Bチームの広告案の方が評価が高かった。

 

また依頼主の意見が役に立ったかの質問に対しても

Aチームのデザイナーは35%がイエスと答えた。

でも50%以上は「批判された」と感じた。

 

Bチームのデザイナーは70%が参考になったと答えた。

更にデザイン能力に自信がついたと感じた。

 

つまり、

はじめに複数案あった方が、お互い建設的なやり取りができるということです。

一案ずつだとイエスかノーかの2択しかなく

複数案だと良いとこ取りなどの案も生まれやすいようです。

 

渾身の一案より、大雑把でも複数案の方がよいと言えます。

 

4.初対面に全力を注ぐ

被験者にAさんとBさんの人物像を次の順番で説明し

どちらが好ましい人物か聞いた。

 

Aさん:頭がいい、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深い

Bさん:嫉妬深い、頑固、批判的、直情的、勤勉、頭がいい

 

【結果】

被験者のほぼ全員がAさんに好感をもった。

 

つまり、

先に提示された性質は、後で提示された性質を包括するほど強い意味を持つ。

 

第一印象は記憶に残りやすく、印象を決めやすいものです。

第一印象と違う振舞いをしえも、一度受けた印象は変えにくいものです。

これを心理学では「初頭効果」と呼びます。

 

上記の実験結果の通り、第一印象は判断材料としては正確性に欠けます。

でも、こちらの第一印象をよくするに越したことはありません。