自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

自己管理1

1.忙しさと失うもの

 

被験者である学生たちに今いる校舎から別の校舎に移動するよう指示する。

その途中で仕掛け人がみすぼらしい恰好でうめき声をあげてうずくまっている。

 

学生たちには校舎に移動する前に以下のように伝えた。

 

Aチーム:まだ時間に余裕がある

Bチーム:遅れているから急げ

 

【結果】

苦しんでいる人に手を貸そうとした被験者は

Aチーム 63%

Bチーム 10%

 

つまり、

時間不足を自覚していると思いやりが欠如していく。

 

充実した一日を送るためには予定と予定の間に空白の時間を持たせる

ことが肝心です。

 

次、次と先のことばかり考えていると時間の質は下がります。

時間の質を高めるためには「今」に意識を向けられるようにしなければなりません。

 

2.興奮状態を活かす

 

被験者の学生たちに2分間スピーチをさせる。

学生たちにはスピーチの冒頭で以下のセリフを言うよう指示した。

 

Aチーム:私は落ち着いています

Bチーム:私は興奮しています

Cチーム:特にセリフなし

 

【結果】

Bチームだけ27秒長くスピーチした。

 

スピーチ後、観客から「説得力」「自信」について

100点満点で採点してもらったところ

Bチームの得点が一番高かった。

(他の2チームに比べ、説得力で17点、自信で15点高かった)

 

つまり

緊張したり、気持ちが高ぶっている時は

落ち着こうとするよりも「これは興奮状態だ」と認めた方が

パフォーマンスが高くなる傾向がある。

 

緊張した時、普通は「落ち着こう」としてしまいます。

でも実はこれ、力を発揮しようという意志と反対の作用を及ぼします。

結果的にミスをしたり、パフォーマンスが中途半端に終わることがあります。

 

なので緊張したら、無理に抑えようとしないで、ポジティブにとらえることで

恐怖も消えてパフォーマンスが上がります。

 

「なんかすごいことが起こりそう」「ワクワクしてきた」

という言葉を口にしてみましょう。

 

3.自制心と我慢の関係

 

被験者である空腹の学生たちに難しいパズルを解かせる。

その前にAチームにはチョコレートを与え、Bチームには与えなかった。

 

【結果】

Bチームの大半がAチームより早くパズルを解くのをあきらめた。

且つ、疲労感が見られた。

 

つまり、

ストレス(空腹で難しいパズルを解く)が掛かると自制心は消耗して

すべてにおいて我慢できるレベルが下がる。

 

自制心は筋肉と同じで消耗します。

自制心は寝起きが最も高く、時間が経つにつれ消耗していきます。

 

なので食事を抜いてがんばってもあまり高いパフォーマンスは期待できません。

自制心は消耗することを理解して自分で適度な休みや回復のための手当を

する必要があります。