感謝する
心理学者のロバート・エモンズとマイケル・マッカローは、一連の研究の中で、
被験者を2つのグループに分け、1つのグループには
「ちょっとしたことでもいいので、毎日、感謝できることを5つ書いてもらう」
という実験をしました。
被験者は、感謝の対象として両親や有名人、朝の目覚めから神さままで、
ありとあらゆることをノートに書き込みました。
毎日1~2分、感謝する時間をとったことは思いもかけない効果をもたらしました。
感謝できることを考えたグループは、何もしなかったグループに比べて、
人生をもっと肯定的に評価できるようになっただけでなく、幸福感が高くなり、
ポジティブな気分を味わえるようになりました。
つまりもっと幸せになって、意志が強くなり、エネルギッシュで楽観的に
なったわけです。
また、人に対してもっと優しくできるようになり、手伝いを積極的に申し出る
ようになりました。
最終的に、感謝をしていた人々はよく眠れるようになり、より多く運動をするよう
になり、身体的な不調も減ったのです。
このワークを習慣にすれば、幸せになるために特別な出来事を必要としなくなります。
今日はノートに何を書こうかと思って日々を送ると、ふだん起こるいいことにもっと
気づきやすくなるからです。
感謝のリストには、大事に思う人の名前や、あなたがしたことや誰かがしてくれた
こと、また書いているうちに気がついたことなども是非入れてみてください。
ここで考えてみましょう。
あなたが感謝できることは何ですか。
自分の人生でありがたいと思うことは何ですか。
この1週間、感謝することを毎日5つ書きとめるようにしてください。
このワークで大事なことは、おざなりに行うのではなく、しっかりと意識をもって
行うことです。
そのためには、書いていることを目の前に思い浮かべたり、書きながらもう一度
経験しているように感じたりしてください。
たとえば「両親」と書いたとしたら、一緒に話したときの感情をもう一度味わうように
してみましょう。
感謝することを書きとめる作業を1週間続けたら、その後も少なくとも週に1度
はこのワークを行うことをお勧めします。
このワークの恩恵は計り知れません。