自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

色々な心理学実験1

色々な心理学の実験を紹介します。

 

1.選択肢は5、6個に絞る

 

スーパーでジャムの販売をした。

 

パターンA 試食6種類

パターンB 試食24種類

 

【結果】

24種類の方が多くの人が集まったが

買ったのは

パターンA(6種類) 30%

パターンB(24種類) 3%

 

つまり、

選択肢が多すぎると、人は選ぶことに難しさを感じる。

 

2.本番のプレッシャー

 

被験者である大学生に数学のテストをした。

 

テスト1回目 テスト前に「これは練習です」と伝えた

テスト2回目 同様に「グループごとの成績に従って賞金を出します」と伝えた

 

【結果】

1回目の方が10%高得点だった。

また得点差が最も大きかったのは、ふだん成績が一番優秀だった学生だった。

 

つまり、

プレッシャーを感じるとワーキングメモリが阻害される。

ふだんから本番と思ってやるのがよい、という話。

 

3.学習が面白くなる方法

 

初心者のためのピアノ無料レッスンに集まった被験者を2チームに分け同じ

レッスンをした。

 

Aチーム 繰り返し練習することを指示した

Bチーム ただ繰り返すのではなく、数分ごとに演奏スタイルを変える工夫をすること、常に新しいことを学ぼうとすること、練習中自分の感じ方に注意するよう指示。

 

【結果】

Bチームの方が、創造的な演奏をしていると評価された。

またBチームの方が、レッスンが面白いと感じた。

 

つまり。

学習の初期段階では「他のやり方があるかもしれない」と認識すると創造性が増す。

 

4.言葉のチカラ

 

2つのグループに以下の言葉を見せた。

 

Aチーム 「危険」「不可能」「無理」

Bチーム 「できる」「可能」「価値がある」

 

その後、唾液からホルモン量を測定した。

 

【結果】

Aチームは、コルチゾール(*)が上昇した。

Bチームは、コルチゾールが減少した。

 

(*)コルチゾール

ストレスにより分泌されるホルモンで老化、肥満、うつ病の原因とされる。

 

つまり、

触れる言葉、使う言葉によって、ストレス量は変化する。

「出来事」「感情」「言葉」はセットになっている。

出来事についての感情表現を変えるだけで記憶そのものを変えられる。

蓄積された記憶が今の自分のあり方を決める。

 

5.つくり笑いの効果

 

被験者である学生に鉛筆をくわて漫画を読ませた。

 

Aチーム 鉛筆を横向きくわえる(笑顔のような表情になる)

Bチーム 縦にくわえる(不満げ表情になる)

 

【結果】

Aチームの方が漫画が「面白かった」と答えた。

 

つまり。

「笑顔」で取り組むと物事を楽しむことができる。

物理的に作り出した笑顔でも、脳は「楽しんでいるんだ」と錯覚する。

 

6.人を説得したいなら...

 

海への原油流出事故をきっかけに

海鳥保護のための寄付を募る実験を行った。

 

Aチーム 2000羽を救うためにいくら寄付するか?と尋ねた

Bチーム 同様に2万羽

Cチーム 同様に20万羽

 

【結果】

Aは、平均80ドル

Bは、平均78ドル

Cは、平均88ドル

 

鳥の数と寄付金額にはほとんど関係はなかった。

 

つまり、

人は事実よりも「印象」を重要視しやすい。

鳥の数が増えても、受け取る印象が同じであれば行動に差は生まれない。

どういう印象を与えられるかによって、人は説得され行動が変わる。