自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

一貫性をもつ

「現行一致」とは

「言ってることとやっていることに相違がない」ということです。

 

例えばそれは、政治家が選挙前にした公約を任期中に実行したり

私たちが友達とのランチの約束の時間を守ったりすることです。

 

政治家が何百人もの人に対して掲げた公約が重要であるのと同様、

私たちがレストランに何時に行くと友達にした約束も重要です。

 

完璧な人などいません。

誰もが約束の時間に遅れたり、約束したことを守れなかったりします。

ですから、問題はその人が自分の言ったことを全て実行しているかどうかではなく

「どの程度実行しているか」ということです。

 

人はみんな「完璧に実行している」と「全く実行していない」の間のどこかに

位置しています。

 

片方の端に、言ったことも大切にし、約束を果たす人々がいて、

もう一方の端に、自分がした約束を「口から出た雑音」程度にしか思っていない人が

いるわけです。

自分がどのあたりに位置するのかで、他の人からどれくらい尊敬されるかが決まります。

 

それ以上に重要なことは、その位置によって自分で自分をどれくらい評価できるかも

きまるということです。

約束を守る時、あなたはその位置によって自分で自分をどれくらい評価できるかも

決めるということです。

 

約束を守る時、あなたは他人だけでなく自分自身に対しても重要なメッセージを

送っています。

言葉はその人自身の表現ですから、自分の発言を尊重することは、自分自身を

尊重することになるのです。

 

自己信頼感の研究の祖とされる心理学者のナサニエル・ブランデンは、自分の

言ったことを実行するのは自己信頼感を支える本質的な柱の一つだとしています。

そしてブランデンや他の研究者は「言ったことを実行する」ことと「自己信頼感」

には相関性があるとしています。

 

口に出したことを実行していけば、自然に自己信頼感は高まります。

そしえ自己信頼感が高まれば、口に出したことをもっと実行できるのように

なるのです。

 

ここで考えてみましょう。

約束を必ず守っている人を思いつきますか?

生活の中のどの部分で、あなたは自分の言ったことを必ず実行していきたいと

思いますか?

 

 

自己信頼感を高めるよい方法は、自分が口に出したことを実行するように努力

することです。

 

これからの1週間、すべての会議に遅刻しないということから始めるのも

いいでしょう。

掛かってきた友人からの電話に掛け直すとか、同僚の仕事を手伝う、子どもを

映画に連れていくといった約束を書き出し、確実に実行するようにしましょう。

1週間に3回は運動し、週のうち6日間は健康的な食事をするといったことでも

いいでしょう。

 

1週間の終わりに、書き出したことを振り返り、きちんと実行できたか考えて

みましょう。

 

あたなはどの程度、自分にした約束や人に約束したことを果たせたでしょうか。

家庭生活や職場などで、約束を守るのが難しい特定の場面がありましたか。

守れない約束はどんな約束でしたか。

 

最初からできない約束をしてはいなかったでしょうか。

もしそうなら、今後どうやて断ればいいでしょうか。

その週に気づいたことをまとめてから、さらにもう1週間、約束を守るよう心掛けて

ください。

 

このワークは徐々に行ってください。

レーニングを始めるにあたり、いきなり1日15キロのランニングから始めない

のと同じです。

一夜にしていったことをすべて実行できるようになれると期待してはいけません。

それができるようになるには時間が必要です。

 

そして常に進歩していくためには、一生を通しての努力が必要だということを

知っておいてください。

 

自己信頼感が高まり、他人から尊敬されるようになったと気づくまでに

2週間はかからないでしょう。

一方で、言ったことは必ず実行するという生活信条を、第二の天性や生き方そのものに

まで高めるためには、数か月、ときには何年もの意識的な努力が必要となります。