発想の転換3
1.記憶はすり替えられる
被験者にディズニーランドで
合成写真を見せたところ、
40%の被験者が自分もディズニーランドでそのキャラクターと
会ったことを思い出した。
つまり、
目の前の出来事に対して
都合がいいように記憶がすり替わる。
人はすべての経験を記憶しています。
たとえ忘れたとしても意識の奥底にはちゃんと残っています。
でも記憶というものは正確なものではありません。
その時その時の自分の解釈によって、編集が加わっていくものなのです。
この実験から学べるのは「記憶に頼るのは不安定である」ということ。
なので、これを応用して過去の苦い記憶を書き換えることが可能です。
また、何度も「未来の理想の自分」を描くことで「未来の記憶」が作られていきます。
そうすると現実もつじつまを合わせるように変化していきます。
2.問題の解決策のひねり出し方
塔からロープを使って逃げようとしている人がいる。
そのロープは地面までの半分の長さしかない。
どうする?と被験者に質問をした。
逃げようとしている人をそれぞれのチームに伝えた。
Aチーム その人は他人
Bチーム その人はあなた
【結果】
すぐに答えられたのは
Aチーム 66%
Bチーム 48%
つまり、
自分が直面している問題よりも、他人が直面している問題の方が答えを見つけやすい。
問題に直面して悩んでいるなら誰かに相談するのも一つの手。
この実験からもう一ついえるのは、
「これがもしも誰か他の人の問題で相談されたとしたら何てアドバイスするだろう?」
これは客観的にその問題をみることに意味があります。
なので同じように問題を書き出して眺めてみるというのも効果的です。
3.
仕掛け人である青い服の作業員が被験者である通行人に道を聞く。
通行人が道順を説明している時に、2人の間をパネルが通る。
その間に青い作業員が黒い服の作業員の別人に入れ替わる。
【結果】
仕掛け人である作業員が入れ替わったことにほとんど気づかなかった。
つまり。
意識していなければ、それが目の前で起きていても気づかない。
人は意識したものしか目に入りません。
これは耳であればカクテルパーティー効果のようなものです。
どんなにざわついているパーティー会場でも自分が気になる言葉や会話は
聴こえてくる効果です。
同じように意識していないとチャンスも逃しがちです。
自分が手に入れたいチャンスについて言語化して頭に入れておくと
気づきやすくなります。