自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

色々な心理学実験2

色々な心理学の実験を紹介する第二弾です。

 

1.理由のある行動

 

図書館のコピー機を使っている被験者に仕掛け人が言い方を変えてお願いする。

 

A「すみません、5枚だけなんですが、先にコピーを取らせて頂けませんか?」

B「すみません、5枚だけなんですが、先にコピーを取らせて頂けませんか?

急いでるので」

C「すみません、5枚だけなんですが、先にコピーを取らせて頂けませんか?

コピーを取らなければならないので」

 

【結果】

A 60%がOKした

B 94%がOKした

C 93%がOKした

 

つまり、

人はなにかしらの理由がある行動には疑問を持ちにくい。

また、Cのように理由になっていなくても疑問を持ちにくい。

 

2.想像力を高める方法

 

被験者であるベテラン社員たちに入社まもない社員のことについて質問した。

 

Aチームのベテラン

「もしもその社員が半年後に会社を辞めるとしたらどんな理由が考えられるか?」

→平均して3.5個の理由を挙げた

 

Bチームのベテラン

「その社員は半年後に会社を辞めました。その理由は何でしょう?」

→平均して4.4個の理由を挙げた

 

つまり、

仮定で考えるよりも「そうなった」という前提から考えた方が発想が膨らみやすい。

想像力を高める方法の一つは

もう「そうなった」として考えるほうが効果的。

 

3.仲直りの方法

 

被験者である仲の悪い夫婦10組に

「相手がしてくれたうれしいこと」を1か月記録させた。

 

【結果】

7組の夫婦の関係が改善した。

 

つまり、

相手のどこに意識を向けるかによって、現状の認識も変わってくる。

 

4.オススメ品の置き場

 

ストッキングがA、B、C、Dと4足並べてある。

被験者たちに4足を順番に見てもらい、触った感触や耐久性などから

一番と思うものを選ばせた。

 

【結果】

Dを選んだ被験者はAの4倍多かった。

 

理由を聞くと

伸縮性、フィット感、光沢感、編み方などが挙げられたが、

4足はどれも同じストッキングだった。

 

つまり、

人は右にあるものをより重要なものとして捉える傾向がある。

 

これは人が物を見る時、左から右に目が動くことと一番新しい記憶のものを

重要だと思う習性があるからです。

 

5.効果的なご褒美のあげ方

 

テストを始める前に被験者である小学生に以下のように伝えた。

 

Aチーム 20ドル渡す。前回より下がったらその20ドルを取り上げる

Bチーム 前回より上がったらテスト後に20ドルあげる

Cチーム 前回より上がったらテスト後1か月したら20ドルあげる

Dチーム 前回より上がったらトロフィをあげる

Eチーム 前回よりいい点をとれ (何もあげない)

 

【結果】

全体の成績は100点満点中、5~10点あがった。

AチームはBチームよりはるかにあがった。

Cチームは改善しなかった。

Dチームは12%あがった。

 

つまり、

「成功したらあげる」より「失敗したら取り上げる」の方が効果がある。

人は新しいものを得るためよりも、いま持っているものを失わないための

方が活発になる。

基本的に安定や現状維持を目指しながら生きていることが分かる。