自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

色々な心理学実験3

色々な心理学の実験を紹介する第三弾です。

 

1.やる気にさせる戦略

 

被験者に下記の説明をして、PCの画面に現れる小さな光の点を

じっと見つめるという実験を行った。

 

Aチーム 集中力を高めるための実験です。航空管制官の訓練とほぼ同一です。

Bチーム こんなことやりたくないですよね。(同情した)

Cチーム やってもやらなくても結構です。もしよかったら。(選択を与えた)

Dチーム 何も説明しないで、ただやらせた。

 

【結果】

A、B、Cは、Dよりも自発的に取り組んだ。

 

つまり、

相手の気持ちに寄り添うと動いてもらいやすい。

相手に行動する気になってもらうための3つの基本戦略は

「理由」「同情」「選択」である。

 

2.やってもらう方法

 

学生たちにデンタルフロスを使った歯の手入れの効果について説明した。

 

Aチーム やった方がいいですが、やりたくなければやらなくても結構です(優しい雰囲気で)

Bチーム やった方がいいので必ずやって下さい(威嚇的な雰囲気で)

 

【結果】

Aチームの方がデンタルフロスを使うことに高い意欲を示した。

 

つまり、

何かをやってもらいたい時は相手の自主性を尊重した方が、望む結果が得られる。

 

3.モチベーションのあげ方

 

高校生に2つ質問した。

 

質問1 どうしたら世の中はもっと良くなると思うか?

質問2 いま学校で習っていることの中で、それに役に立ちそうなことはあるか?

 

この質問をされた生徒は、質問されなかった生徒より勉強時間が2倍になった。

 

また、質問された生徒たちに

これから「映画を観るか」「数学の問題を解くか」聞いたら

数学の問題を選んだ生徒の方が多かった。

 

つまり、

いま自分が取り組んでいる仕事が社会にどんな風に役立つかを考えると

モチベーションがあがる。

 

4.失敗し続けると...

 

被験者を3チームに分け、それぞれの条件下で音楽を大音量で聴かせた。

 

Aチーム ボタンを押せば音楽を止められる

Bチーム 音楽は止められない、音量も下げられない

Cチーム 音楽は流れない

 

その翌日、今度はちょっと手を動かすだけで音楽が止まるようにした。

すると、AとCはそのことにすぐに気づいた。

Bは何もしようとしなかった。

 

ただ、Bの3分の1が手を動かした。

その人たちは「挫折しても一時的でいずれ克服する」という楽観主義だった。

 

つまり、

何度か失敗すると上手くいく可能性が残されていてもあきらめてしまいがちになる。

 

5.レッテル貼りの効果

 

小学校の全校生徒にテストを行った。

無作為に選んだ一部の生徒について

「ずば抜けて成績が良かった。才能が開花するだろう」

と教師に伝えた。

 

しばらくしてもう一度全校生徒でテストした。

その結果、無作為に選ばれた一部の生徒たちは全員成績が伸びた。

 

つまり、

「できる」とレッテルを貼られた人は、「できる」が実現するように周囲から

特別扱いされる。

 

6.環境の影響

 

日本で育った日本人の子どもとアメリカで育った日本人の子どもの身長を

測定した。

 

結果、アメリカで育った子どもの方が、平均13センチ高かった。

 

つまり、

環境によって人はいくらでも変化する。

自分の持って生まれた才能に限界を感じるのであれば、環境を変えてみるのも

手である。