自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

誘惑から身を守る4つのテクニック

人は一日平均3~4時間の間に何らかの形で意志力を使っています。

 

ダイエットしている人は食べ物の誘惑に囲まれているし

禁煙している人は誰かがタバコを吸うのを見るたびに吸いたくて仕方なく

なるものです。

禁酒している人は買い物や外食のたびに試練に直面し

試験勉強に打ち込む学生はテレビやインターネットの誘惑に日々さらされています。

 

こうした誘惑に負けないための最良の方法は

そもそも誘惑に出会わないようにすることです。

自分の意志力を過信せず、避けられることはなるべく避けて暮らすことです。

とはいえ、どうしても誘惑にさらされる機会というのはあります。

そんな時はこれから紹介するテクニックを使って上手に誘惑から身を守りましょう。

 

1.脳にリスクを思い出させる

脳の中では報酬を求めるシステムと、リスクを避けようとするシステムが別々に

働いています。

 

誘惑に出会うと報酬システムは「それがほしい」と主張し

リスク回避システムは「やめておけ」と主張します。

大抵の場合、報酬システムが勝つのです。

報酬システムを黙らせることはできませんが

リスク回避システムを応援することは可能です。

 

例えば

禁酒中なのにお酒の誘惑にかられた時は、前回飲みすぎてひどい目にあったこと

を思い出しましょう。

どうせ一杯でやめられるわけがないのです。

翌日どれだけ後悔したでしょうか?

あれだけ禁酒を宣言していたのに家族や友達をどれだけ失望させたでしょうか?

 

また、そもそも禁酒は始めた時のことを思い出してください。

どんな切っ掛けで、どうして禁酒しようと思ったのか?

ここで飲んだら、今までの努力が無駄になるのではないでしょうか。

 

予めこうしたことを紙やスマホに書いておき、誘惑を感じたらそれを読み返して

リスク回避システムに注意を呼び掛けましょう。

最初の衝動を抑えるだけの時間が稼げれば、誘惑をうまく乗り越えられる可能性が

高まります。

 

2.誘惑に負けても絶望しない

誘惑に負けてしまった時、私たちは落胆のあまり投げやりになる傾向があります。

「結局、飲んでしまった...」

「ああもう、ダイエットが台無し」

 

そして失敗した勢いでやけになり

禁酒やダイエットをすっかり投げ出してしまうのです。

どうせまたやり直しだから、いまの内に好きなだけ味わっておこうとなります。

でもそれでは後悔は深まり、目標は遠のくばかりです。

 

誘惑に負けてもくよくよせず、意志力の筋肉が疲れていただけだと考えましょう。

一度誘惑に負けたからといって、おしまいではありません。

意志力に栄養と休息を与えて、また続きにとりかかりましょう。

 

3.誘惑の切っ掛けを避ける

誘惑に負けるのは誘惑を引き起こす切っ掛けがあるからです。

人は何かの条件を与えられると何かの行動をしようとします。

切っ掛けと行動が密接に結びついているのです。

 

ある実験では、映画好きな人たちに湿気たポップコーンを渡して映画を観せた

ところ、作り立てのポップコーンと同じくらいよく食べました。

一方、同じ参加者たちにミュージックビデオを観せた時は、

湿気たポップコーンにはほとんど手を付けませんでした。

映画を観ているからという理由で美味しくもないポップコーンを

どんどん口にいれてしまうのです。

 

悪い癖を直したいと思うなら、それを引き起こす切っ掛けに注意する必要があります。

切っ掛けに出会わないようにできるだけ避けて生活するのです。

 

禁酒ならビールが飲みたくなるお店にはいかない

悪い誘いをしてくる友達に近づかない

テレビが切っ掛けになっているならテレビを観ないようにしましょう。

 

4.マインドフルネスを身に付ける

意志力を高めるためには、マインドフルネスがとても効果的です。

マインドフルネスとは瞑想などのテクニックを使って、ありのままの状態を

冷静に観察することです。

判断や批判を保留して第三者のように自分の心を見つめ、身体が感じていることを

確認します。

 

ダイエット中なのに食べたくて仕方なくなった時

禁酒中に飲みたい衝動にかられた時など

マインドフルネスの実践によって欲望を受け流すことが可能になります。