自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

モチベーションを上げる方法

1.どれくらい遠いか vs どれくらい近いか

 

出口にエサを置かれた迷路にネズミを入れる。

そうするとネズミはどうのような行動を取るか?

心理学者のクラーク・ハルが実験したところ、ネズミは出口に

近づくにつれ足が速くなったそうです。

 

つまりゴールに近づくほどモチベーションは上がります。

 

その法則が人にも当てはまることを証明したのが、スタンプカードの実験です。

 

10杯飲むと1杯無料というコーヒーショップのスタンプカードが2種類

A:スタンプを押すところの丸印が10個並んでいるもの

B:既に2個スタンプが押してあって、空白の丸印が10個、合計12個並んでいるもの

結果、Bのカードをもらった人の方が早く無料の1杯を手に入れた

 

ゴールが示されると人はゴールまでの距離を意識しますが

その距離が全く同じであっても捉え方によってモチベーションは変化します。

 

このスタンプカードを全て埋めるには残りあと10個ということに違いは

ありませんが、既に2個スタンプが押された状態では

「もう6分の1も進んでいる」

という認識に変わります。

 

人はモノゴトをなかなか継続できません。

その一方で終わりが見えそうなモノゴトに関してはなかなかやめられない

習性をもっています。

 

スタンプカードの実験ではスタンプが埋まっていくにつれ「1杯無料」という

ゴールを目指して被験者の来店頻度が高くなったそうです。

 

ビジネスの場面ではどうでしょうか?

「ゴールまでまだこんなに遠い」

と気を張り続けるよりも

「もうこんなに進んでいる」

と前進を感じ続けた方がゴールにたどり着ける確立が上がります。

 

2.モチベーションアップのご褒美について

 

毎日なんのためにがんばって働くのか?

お金のためか、達成感を味わうためか、家族のためか...

 

自分への日々の報酬を見据えておくことは、人生だけではなく

仕事に幸福感を持たせるために大切なことです。

 

ところが短期的にモチベーションが下がっている時は

自分で新たに報酬を用意することが必要になってきます。

 

例えば

先に美味しいものを食べに行くとか、

欲しかったものを買いに行くとか、

どこかに旅行に行く、

などの「ご褒美」を予定することでモチベーションは調整できます。

 

このような一度限りのご褒美は

予定された瞬間からモチベーションを高め

それが消費されるまで保たれます。

 

消費するまでモチベーションを持続できるならば

できるだけ未来に予定を入れた方がいいのではないか?

と考えがちですが

研究によるとご褒美によるモチベーションは

平均して8週間=2か月しか持続しないことが分かりました。

 

そう考えると「今から2か月先にご褒美を仕込む」ことが

最も効率よくモチベーションをアップさせる方法だと言えます。