自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

欲求に打ち勝つ方法

友達の家に遊びに行ったときとか

「あ、ここのドアは開けないでね」

 

なんて言われると

この部屋には何があるんだろうって開けたくなりますよね。

 

これと同じで

瞑想していて雑念が浮かんでしまい

 

雑念払って集中集中~

 

なんて思えば思うほど雑念の嵐

というかそう思うこと自体が雑念か?って際限なく深みにはまってく(笑)

 

人はダメって言われるとそれをやりたくなってしまう生き物なんです。

これは「皮肉なリバウンド効果」と呼ばれています。

 

つまり思考をコントロールしようとしても効果なし。

今回は思考じゃなくて行動をコントロールする話をします。

 

行動をコントロールするって一体どうすればいいの?

 

この記事を読めば分かります。

そして行動がコントロールできれば欲求に負けない力が手に入りますよ。

 

目次

 

1.思考をコントロールした実験結果

思考をコントロールしようとするとどうなるか?

ロンドン大学の心理学者ジェームズ・アースキンの実験です。

 

女性を集めてチョコの試食テストを行いました。

 

チョコが運ばれてくる前に

Aグループの女性たちには

「チョコについて思っていることを何でも自由に話してください」

 

Bグループの女性たちには

「チョコのことは一切考えないでください」と指示しました。

 

その後でチョコを一人20個ずつ配布。

するとチョコのことを考えるなと言われたBグループの女性たちは

Aグループの女性たちの2倍もチョコを食べてしまいました。

 

これは思考を抑圧されたことの反動を意味しています。

 

もう一つ実験をご紹介。

チョコが入った透明な箱を100人の学生に配りました。

 

Aグループの学生たちに

はこの箱を48時間持ち歩いて、箱の中のチョコも他のチョコも

食べてはいけないと指示しました。

 

Bグループの学生たちもAグループと同じ指示を受けましたが

食べるなと言われると食べたくなる皮肉のリバウンド効果の話と

欲求に打ち勝つためのアドバイスをしました。

その上で、食べたい気持ちをムリに消す必要はないけれど

食べないようにと指示しました。

 

Aグループではつまみ食いが続出したのに対して

Bグループでは誰一人つまみ食いした学生はいませんでした。

 

Aは思考をコントロール

Bは思考はコントロールしないで行動をコントロールした場合の例です。

 

2.欲求に打ち勝つ4つのステップ

欲求を感じても打ち勝つには4つのステップがあります。

1)誘惑や欲求を感じていることに気づく

2)欲求やその時の気持ちを素直に受け入れる

3)行動の選択ができることを認識する

4)自分の目標を思い出す

 

2つ目に紹介した実験でBグループの学生には皮肉のリバウンド効果の話と

この4つステップの話をしたのでした。

 

上記3)の行動の選択とは

例えば

お菓子が食べたくなったらヘルシーな食事にするとか

ゲームがしたくなったら、ゲーム以外のことなら何をしてもよいとすることなどです。

 

3.欲求には波がある

欲求には波があります。

それは大きな波で押し寄せますが、

そのピークを乗り越えると衝動にかられないでやり過ごせるようになります。

 

 

この欲求の波を乗り越えるには

1)欲求の衝動を感じたら頭の中で大きな波を思い浮かべる

2)ムリにその欲求を打ち消そうとしないで心の中の衝動をじっと見つめる

3)その欲求の波に乗ってサーフィンしている自分を想像する

 

4)その波はいずれ消えることを想像する

 

よく頭にきたときに6秒待つと怒りが収まるというのと同じ効果です。

 

4.まとめ

欲求に打ち勝つには

ムリに考えないようにするのではなく

むしろガッツリ向き合って、その時に感じる気持ちを観察することで

欲求の波を乗り切れるようになります。

 

ムリに思考を抑え込もうとすると

皮肉のリバウンド効果で思わぬ結果を招いてしまうことも知りました。

 

誘惑や欲求に打ち勝てれば

目標への道が舗装道路になったように突っ走りやすくなりますよね(笑)