自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

理解し、理解される

世界的に離婚率が高まっていますが、その根底には、愛とは何か、愛には何が

必要かということについての基本的な誤解があります。

多くの人が性的欲望を真の愛と取り違えているのです。

 

性的な見r北は情熱的な愛に必要ですが、それだけでは十分ではありません。

パートナーが客観的にいかに魅力的であっても、またお互いがどれほど主観的に

惹かれあっていたとしても、最初のころに感じた興奮や肉体的な魅力はやがて

色あせていきます。

 

刺激的な目新しさは薄れてもいき、一緒に暮らしているパートナーはしだいに

慣れ親しんだ存在となっていきます。

 

しかしこの「慣れ親しんだ関係」こそが、じつは大きな恩恵をもらせしてくれるのです。

肉体的刺激が薄れる一方で、パートナーとなじみ、相手のことを本当によく知るよう

になれば、より深い親密さが生まれます。

これによって愛が育まれ、よりよい生活もおくれるようになります。

 

結婚カウンセリングやセックスセラピーの分野で画期的な業績をあげている

デイヴィット・シュナーチは著書「パッショネイト・マリッジ」の中で、

「セックスと情熱の減少は身体的、生物学的欲求の低下が原因である」とする

この分野の常識に疑問を呈しています。

 

セックスが本当にそれだけのものであるのなら、長期にわたる情熱的関係は存在

しないことになってしまいます。

 

何十年にもわたるカップルのセラピーを通じ、シュナーチはパートナーのことを

もっともよく知り、相手からももっと理解されたいということに関心をもちつづける

なら、性生活はさらに充実していくということを実証しました。

 

シュナーチは、純粋な親密さを育てるためには、「評価されたい」と思うことから、

「理解されたい」と思うことへ焦点を移す必要があるとしています。

長期にわたる関係で愛と情熱をもちつづけるには、心の奥底にある本当の自分自身を

さらけだすことが不可欠です。

 

心のうちを見せ、その奥底にある欲望や恐れ、性的願望や人生の夢をパートナーと

分かち合うのです。

お互いをよくわかりあうことに関心をおけば、何をするにしろ、ふたりで一緒にいる

ことがとても意義深く、また楽しいもの

となるでしょう。

 

ここで考えてみましょう。

どうしたらパートナーがあなたのことをもっと理解できるようになるでしょう?

またあなたがパートナーをもっと理解するにはどうしたらよいでしょう?

 

 

夫婦関係を専門とするジョン・ゴットマンは、パートナー同士がこれまでの自分たち

の歩んできた道をどう言い表すかによって、ふたりの関係がうまくいくかどうかを

予測することができると言います。

 

カップルが一緒に過ごした時間の中で、幸せだった時間に関心をよせ、過去を好ましい

ものとしているなら、ふたりの関係は今後も続く可能性が大きいです。

過去や現在の、意義がある楽しい体験に焦点をあてることは、お互いの結びつきを

強め、関係性を改善します。

 

ここでは、意義と楽しみの両方がそろった共通体験に焦点をあてながら、ふたりの

関係のいいところを書きだしてみましょう。

 

どんなふうに相手と出会ったとか、昨日何をしたといったことを書いてみましょう。

物事のいい面に注目することが、いい結果を引き出してくれます。

今日、明日、そして来週、さらにこの先10年、20年、ふたりの関係をより幸せなもの

とするためにどんなことができるでしょうか。