自分のココロに気づくブログ

不安や悩みと向き合う切っ掛け

本来の自分に戻る

心理療法士のブラッド・ブラントンは、著書の中で

「私たちはみんな大嘘つきだ。嘘をつくことによって私たちは疲れ果ててしまう」

と述べています。

精神を病んでいないかぎり、私たちのほとんどは嘘をつくことに大きなストレスを

感じます。

 

嘘発見器はそのストレスを感知して反応するのです。

自分の一面を隠したり、どう感じているかを偽ったりしている場合には、

「嘘をついている」というストレスに加えて、「感情を抑えつけている」という

ストレスも加わります。

 

それとは反対に、感じていることをしっかり自覚して親しい人に打ち明けたり

すると、自分の心に正直になれたことで心の平安を感じます。

 

近年、ドイツで発表された論文の中で、店員や客室乗務員など生活のために

笑顔をつくらなければならない職業の人は、うつ症状やストレスに悩まされたり、

心循環器系の障害や高血圧などの症状を起こしやすいことが報告されています。

 

もちろん、そうした職業出ない人も、1日の中で、少しは仮面をつけなくては

ならないでしょう。

社会においては、基本的な礼儀をわきまえるため、怒りやイライラした気持ち、

欲情などの感情を抑えなければならないからです。

 

このようなストレスに対処するには、心理学者のブライアン・リトルがいう

「本来の自分にもどる時間」をもつことです。

「本来の自分にもどる時間」とは、信頼する友人に気持ちを語ったり、心に浮かぶ

あらゆることを日記に書きつけたり、ただ単に自分の部屋で一人で過ごしたりする

時間のことです。

 

どれぐらいの時間があれば、本来の気持ちにもどれるかは、持って生まれた性格に

よって変わります。

10分しかかからない人もいれば、もっと長い時間が必要な人もいるでしょう。

 

この「本来の自分にもどる時間」で重要なのは、自分らしさを取りもどして、

偽りの気持ちをすべて排除し、湧き上がるすべての感情をしっかりと味わい

つくすことです。

 

ここで考えてみましょう。

あなたが、感情的に仮面をつけなくてはいけない場面は、どんな場面でしょうか。

どこで、そして誰と一緒なら「本来の自分にもどる時間」をもつことができる

でしょうか。

 

自分のノートに下にある文章の後半部を最低6つずつ、思いつくままに

書いてみてください。

分析したり、考えすぎたりしてはいけません。

書き終わったら、文章をじっくり見直し、実行に移すことを決めて書きだして

みましょう。

 

①自分の気持ちにあと5%正直になるためには...

②もし私がもっと自分の気持ちに正直になることができれば...

③自分が恐れていることに、あと5%気づくことができれば...

④あと5%本来の自分にもどるためには...